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自分が一番最初に勤めたバー「オーシャンバー クライスラー」は、横浜の福富町にあります。オープンは1950年(昭和25年)。おそらく全国でも5本の指に入る歴史を持つバーでしょう。写真は、飲みかけのカンパリソーダ。グラスは、お店のロゴが入ったオリジナルグラス。

当時はバーテンダーとい仕事がどういう仕事かもよくわからず、ただ社長の圧倒的なキャラクターの前に、わけもわからず勧められるがまま社員になってしまったのです。約10年前、面接のとき社長は70才くらい、硬派で豪傑なオーラがビンビン出ていて、なんてジイさんなんだ!と思ったものです。

エピソードをいくつか・・・

○お店まで原付で通っているオイラに「ハーレー(社長は全日本ハーレーダビットソン・オーナーズ協会会長。)好きか?もし買うんだったらオレに言え。ナンバープレートの数字は、お前の好きな数字でとってやる。」、コネがあるのだかなんだか知りませんが、電話1本で、陸運局のコンピューターをストップさせることが出来る、なんて噂されていました。

○お店はビルの2階にあるのですが、その上の3階に倉庫がにあって、そこにはお酒に関する様々なグッズが眠っているのです。その量と種類ハンパじゃありません。たまに掃除をするのですが、あるとき何かのトロフィーが出てきたのです。よく見ると「沢村 忠」!!!えッ?!これって、あのキックの鬼・沢村 忠???
社長:「あー、沢村のか。」、と一言・・・。実は社長、その昔、日本キックボクシング協会(現在この団体はありません)の会長だったんです。

○お店は壁一面、ボトルが飾られていて、現在では入手不可能な貴重なボトルがいくつもあります。また、社長が買い集めているので少しづつその数は増えていきます。新しいボトルは、どこの棚へ飾るか?それは社長が決めるのですが、ある時、社長とママ(社長のおくさん)と自分で、飾りを行っていたときのこと。上の方の棚にボトルを飾るため、脚立に乗ろうとする社長、それを支えているママ、ボトルを持っている自分。社長が脚立の上に立ち、「オイ、そのボトルこっちへよこせ。」、と言った瞬間、脚立を支えているママの手が滑って、一瞬ガタッと脚立が揺れ、社長もバランスを崩しかけたのです。といっても、ほんの少しゆれただけなんですけど。
社長激怒。「このブタ!もういい!下がってろ!」、ひぇ~、フツー自分の女房に正面切って「ブタ!」って言えるか~?ママはママで「はい。すいませんでした。」、だって。恐るべし大正生まれ。

○ママと雑談していたときのこと。横浜で何かのパレードがあると、ハーレーのチームで連なって走るらしいんですけど、その時社長はご自慢のサイドカーで一番前を走るそうなんです。
ママ:「でも、私なんかぜんぜん乗せてくんないのよ。」
社長、真顔で:「当たり前だろ!オレの横にババアなんか乗せねーんだよ!」、カッチョイ~。オイラも言ってみた~い。

○何十年も通っている常連さんからの話。「まだ若い頃、背伸びしてかっこつけて(社長がキライなタイプ)店に来たんだけどさ、ビール頼んだら出してくんないんだよ(まだ社長自らカウンターの中に入っていたとき)。そしたらオヤジ『ウチはカクテルの店だ!ビールなんか出さねーんだよ!』、ものすごい怖い顔で言われちゃってさー。」、って昔からビール置いてあるし・・・。

などなど。

今回は、社長、ママには会えませんでしたが、当時お世話になったチーフが、10年前と変わらずの調子で出迎えてくれました。

「行けば、そこにいる。」、という安心感を飲み手に与えるのも、バーテンダーの重要な要素かもしれません。

銀座支店の紹介ページ→「オーシャンバー クライスラー」
Comment
≪この記事へのコメント≫
前の日記に名前の記入を忘れました。
すいません。

何年か前に知り合いの人に連れて行ってもらったことがあります。。
凄くいい雰囲気で感動した記憶があります
お店にはいらっしゃいませんでしたがお年をとられてもかっこいい人は
いつまでもかっこいいですね
見習いたいものです。。

2006/08/31(木) 23:33:27 | URL | ユタ #-[ 編集]
そういうお店が最初のお店だったんですね~。
最初の店って結構、大きな影響をうけませんか?
2006/09/01(金) 06:52:58 | URL | しょう #tBjMARH2[ 編集]
ユタさん>飲み物のレベルは別として、歴史がつくりだす雰囲気は、他のバーとは別格です。

しょうさん>受けますね。「オレ専用のホームバー。」、と社長がこだわりにこだわった内装だったので、その後他のバーへ行っても、大抵のことでは(お酒の種類が多いとか、内装に金を掛けているとか)ビビることはありませんでした。
2006/09/01(金) 13:09:35 | URL | ChiiChii #-[ 編集]
ワワワ~ッ!

ちいちいさん、不思議なご縁です。
自分が本格的BARに通い始めたのは
銀座クライスラー、JBA鈴木の2軒からです。

とりわけクライスラーはマスターが中央
にド~ンと構えて、お客は恐がって
その前には座りません。

自分は新参者ですが、好奇心だけ強いので、何時もその特等席に座らせてもらって、飲ませてもらいました。

「マスター、その腕時計おいくらぐらい
するのですか?」「まあ、家一軒は買えるだろー」ロレックスにダイヤちりばめたのをヒョイッとカウンター越しに
投げてよこします。

何時もカクテルは豪快に作られ、下の
ダスターにこぼしてしまいます。

勿体無いので、「それ絞って飲めますね?」と言ったら笑って「内緒ダゾ!」
ショットグラスにウイスキーをくれました。もう30年ほど前のお話です。
2006/09/01(金) 15:17:48 | URL | きーまお #-[ 編集]
きーまおさん>さすが!飲み手としてのキャリアが違います!マスターのカクテル、自分は飲んだことがありません。うらやましいッ、です。
2006/09/04(月) 16:18:40 | URL | ChiiChii #-[ 編集]
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